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FC試験にて、最近思うこと

 JHCA(日本ホリスティックコンディショニング協会)も設立して1年が経とうとしています。
 この間、本協会が行おうとしているコンディショナーの養成が、多方面にわたり徐々に浸透しつつあると確信しています。
 本協会の資格認定は、皆さんもご存知のようにFC・HC・上級HCと三段階に分かれており、中でもHCの資格取得の登竜門であるFCの認定試験受講者が増えています。FCとは、神経-筋に対するコンディショニングがトータル的にアプローチできるというのが目的であり、ベーシックなレジスタンストレーニング、ベーシックなストレッチング、 それに関わる機能解剖学 (バイオメカニクス) の内容が試験ポイントになります。(できれば 機能性を高めるファンクショナルな神経-筋アプローチも導入したいのですが…) そして、特に他の団体のテストではあまり例がない、実技テスト重視というのが特徴です。

      

 ただ、最近の受験者の傾向が偏ってきているところもあります。レジスタンストレーニング 不足であること。特にフィットネスクラブで従事されているインストラクターの方々に ついては、お客様のニーズがそうなのかもしれませんが、パートナーストレッチのテクニックは、数段向上していると、私の勝手な言い分ですが思います。しかし、レジスタンストレーニング、それもフリーウエイトまたはそれに伴う各筋肉別の働きにあわせたエクササイズともなると、少々評価は下がるばかり。当協会のセミナー・アカデミーを受講されている方は お分かりと思いますが、クライアントの身体に触れて反応を引き出すためには、まず自分自身の体軸がしっかりと取れていなければならないのはご承知のことと思います。当然、トレーニングを行えば取れるということでもありませんが、トレーニングによる神経-筋への刺激が ある程度の割合で関与しているのもまた確かです。
 私なりに何を感じたかといいますと、最近のアプローチの風潮で、ファンクショナル (機能性) を目指すばかりに、ノンファンクショナル (基礎的なアプローチ) がとてもおろそかになっているように思われますし、また指導者の方々自身もまた基本に戻るよい時期ではないかと思います。

                                 

 ホリスティックのテクニックで体軸を整え、筋弱化の修正を行うと、その後のトレーニングはベースのエクササイズでも充分反応は引き出せると思います。身体の機能低下を修正せずにエクササイズを行おうとするために、ベースのエクササイズを後回しにして、筋バランスを修正するエクササイズばかりに執着してしまい、フィジカルベースが低下してしまうことが多いのではないでしょうか。
 私が思うに、最後にはやはり、「SIMPLE IS BEST」ではないかと、ホリスティックにのめりこめばのめりこむほど感じてなりません。