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ダイアゴナルローテーションパターンと筋肉部位

 ホリスティックコンディショニングの中のFNC (機能的神経-筋コンディショニング) テクニックの中核を担うダイアゴナルローテーションパターンは、

①キネマティックチェーンの中でのストレッチとしてのバランスがとりやすい。
②体軸を中心として筋連鎖としての促通反応を引き出しやすい。
③日常動作・スポーツ動作の特異的な動作に対し、機能的な神経-筋レベルの反応を高めやすく、効果を出しやすい。

など、単一筋へのストレッチやレジスタンストレーニングとあわせて使うには効果の高いテクニックといえる。
 当然、体軸を中心とした連動連鎖としてアプローチすることが必要だが、ベーシックなストレッチ・レジスタンストレーニングと複合させて使用することも皆さんには勧めたい。
 たとえば、トレーニングの際、スーパーセット法のように、ベンチプレスを行ったとする。大胸筋を主働筋として使っているが、動作の際には手関節の橈屈や肩甲上腕関節の内旋・内転、体幹の回旋を伴う屈曲動作など複合的な動作で使われる。よって、ベンチプレス後、上肢の肘伸展位での屈曲―内転―内旋パターンを行うと、ノンファンクショナルな身体を作り出すエクササイズと ファンクショナルな機能的な刺激をいれるコンディショニングとがうまく結びつきやすくなる。今のパターンをストレッチで考えると、肩甲骨の外転や上方回旋などの動きがよくなる。
 このように、マンツーマンでしかそれなりの効果が出せないこの方法をもっと有効に使うため、 各筋肉とその筋肉に主に刺激が入りやすいパターンの動作をここに紹介する。

1.右側上部僧帽筋       頸部右への回旋を伴う伸展
   
2.右側肩甲挙筋 頸部右への回旋
  
3.右側斜角筋 右への回旋を伴う屈曲
右への回旋
  
4.右側腰方形筋 右への回旋を伴う体幹の伸展
右への回旋を伴う体幹の屈曲
右への体幹の回旋
  
5.右側外腹斜筋 左への回旋を伴う体幹上部の屈曲
右への回旋を伴う体幹下部の屈曲
   
6.右側内腹斜筋 右への回旋を伴う体幹上部の屈曲
左への回旋を伴う体幹下部の屈曲
  
7.前鋸筋 屈曲―内転―外旋
  
8.菱形筋 伸展―外転―内旋
  
9.大胸筋鎖骨部 屈曲―内転―外旋 
   三角筋前部
  
10.三角筋後部  伸展―外転―内旋
   大円筋
   広背筋
  
11.棘上筋・棘下筋・小円筋 屈曲―外転―外旋
   三角筋中部
  
12.大胸筋胸骨部  伸展―内転―内旋
   肩甲下筋
  
13.上腕二頭筋 肘を屈曲させながら屈曲―内転―外旋
  
14.上腕三頭筋 肘を伸展させながら伸展―外転―内旋
  
15.大腰筋・腸骨筋・内転筋群 屈曲―内転―外旋
  
16.薄筋・縫工筋 膝を屈曲させながら屈曲―内転―外旋
  
17.中殿筋・小殿筋 伸展―外転―内旋
  
18.大腿筋膜張筋 屈曲―外転―内旋
  
19.大殿筋・梨状筋 伸展―内転―外旋
  
20.大腿直筋内側部 膝を伸展させながら屈曲―内転―外旋
  
21.内側広筋 膝を伸展させながら伸展―内転―外旋
膝を伸展させながら屈曲―内転―外旋
  
22.大腿二頭筋 膝を屈曲させながら伸展―外転―内旋
膝を屈曲させながら屈曲―外転―内旋
  
23.大腿直筋外側部 膝を伸展させながら屈曲―外転―内旋
  
24.中間広筋・外側広筋 膝を伸展させながら伸展―外転―内旋
膝を伸展させながら屈曲―外転―内旋
  
25.半腱様筋・半膜様筋 膝を屈曲させながら伸展―内転―外旋
膝を屈曲させながら屈曲―内転―外旋
  
26.前脛骨筋 足関節の屈曲ー内転-外旋
27.長腓骨筋 足関節の伸展―外転―内旋
  
28.短腓骨筋・第3腓骨筋 足関節の屈曲―外転―内旋
29.後脛骨筋  足関節の伸展―内転―外旋
 








































  

 以上、基本となる筋肉の最適パターンをあげてみた。当然、大筋群については各々の筋力に合わせた負荷をかけなければならない。ただし、機能性を高めるためには、角度や方向性・ねじりといった刺激も必要となる場合がある。ベーシックなエクササイズとともに複合的にアプローチする方法を記してみた。
(パターン運動と各筋肉の最適パターンの詳細を知りたい方は、「神経筋促通手技」 協同医書出版の原著訳本を参照してください。個々にあげている内容も参考文献として使わせていただきました。)