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コラム14

フォトンベルトと混沌の時代その2

 本稿「その1」を書き上げてUPされたのが、2006年12月の年の瀬も迫った頃である。そんなとき、年末のテレビ特番に、様々な予知や不思議世界のことがあり、その中で、現代のノストラダムスの異名をとるブラジルのジュセリーノ氏が紹介された。

 彼は、予知夢の啓示によって、チェルノブイリ原発事故、東京地下鉄サリン事件、ダイアナ妃暗殺事件、F1ドライバー、アイルトン・セナの事故などを正確な日時も含めて何年も前から予言し、その的中率は90%であるという。そのコトが起こる時期が近づくにつれて、その予知能力は明確になるそうである。過去には

◇ 2001年9月11日同時多発テロでは、1989年の10月から貿易センタービルにジャンボ機突入を警告しており、実際にその通りとなった。
◇ サダム・フセインがアッダウルに隠れていることを予知していた。その情報を知らせたので、報奨金をもらう権利がある、と訴訟中だとか。
◇ 1995年の阪神淡路大震災では、日本の大使館に4年前の1991年から4回も警告文を出していたが、そのことをいたずらに発表するとパニックを起こしかねない、ということから、情報は伏せられたというが、実際に6000人もの死者を出す大惨事となってしまった。
◇ スマトラ島沖の大地震を予知して、大使館を通じて数回にわたってメッセージを送り続けていたという。そのためにインドネシア大使館からは感謝状まで届けられたが、実際には22万人もの被災者を出すに至った。

 さて、この彼が、次のようなことを予言しているという。参考までに載せておく。
◇ 今年、つまり2007年は多くの災害に見舞われる。とくに、トルコ、ヨーロッパ、カシミール、パキスタンに大地震が起きる可能性があり、フィリピンでは空前の台風に襲われる可能性がある。
◇ 日本においては、今年つまり2007年3月に東京、10月に日本で大地震が発生し、大惨事の可能性がある。
◇ 来年、つまり2008年9月13日アジアのある国(これは中国)では、地震と津波により、100万人規模の死傷者が出る可能性がある。
◇ 2008年エイズワクチンが、ルアナーと言う薬草から開発される。
◇ 2008年アフリカで数千人が水不足で死亡する。
◇ 2009年1月25日 大阪で大地震発生し、50万人が死亡。
◇ 2011年鳥インフルエンザが人間に感染し、8000万人が死亡。
◇ 5年後に大変な事態がアジアに起こる。アジアのみならずヨーロッパでも大惨事が起こる可能性を示唆している。
   これについては、さらに時期が近づいてくるにつれて、その具体的な問題はより鮮明なメッセージとなってくるらしい。
 ともかく
 あと5年後には、前回触れた我々の太陽系が2000年間に渡ってフォトンベルト突入する時期であり、マヤ暦が途絶える2012年12月22日も含まれることになり、タイム・ウエーブ・ゼロ理論(波状型時間理論)は、アインシュタインですら解明できなかった時空間理論を計算する超科学が導き出した、2012年12月23日に時間が消滅する日に符合する。さらに預言者ジュリアーノ氏は、
「2007年中に地球規模の温暖化対策をとって、温暖化を阻止しなければ、5年後に人類が滅亡する方向に入ってしまう」
 との警告を発しているという。なんとも不気味である。
註:近日中に、日本で彼の予言書が発刊されるという。

        

 それよりも、間近に迫っている日本でのマグニチュード8、9規模の大地震の予知は、笑っていられないかもしれない。
 予知や予言は信じないといえばそれまでであるが、20世紀最大の預言者といわれたエドガー・ケイシーは、数多くのリーディング予知夢から『日本の沈没』についてのものがあった。的中率80%を超えることから、昔この予言を知ったとき不安に駆られた記憶があった。それは―――
 1993年に、日本の大部分は沈んでしまう―――
 というものであった。実はこのケイシーの予言を基に、インチキ宗教まがいのものが
 「海岸近くの建物は云々・・・」
 とまじめに宣伝しているものを目にしたことがあり、不快感を持った覚えがある。
 が、この予言はあまりその後のことは語られなかったようであるが、的中していたと私は思っている。

 というのは、ケイシーの予言の解釈で「日本が沈む」という部分は、海に沈むのではなく、経済的な破綻を来たして「沈む」という訳となる。したがって、空前の経済大国の日本は、1990年代に入ると傾く可能性がある、という解釈から、かなり以前から経済的な破綻をケイシーの予言の正確な訳から警告を発していた書物が、(私にとっては唯一)あったのである。その後、確かに日本のバブル経済は1990年代に入って壊滅した。以来、私は予知夢や預言書の類に興味を持つようになった。無視し得ない何かが、心の中に入り込んでくるようになったからである。


 わが国初のノーベル賞湯川秀樹博士からはじまって、著名な物理学者など多くの科学者は、最終的に行き着くところは、哲学的な「サムシンググレート(神)」の存在を確信する境地に到達するかのようである。私はかって、偉人の多くが神の存在に行きつくような言葉を遺している事に、違和感を持っていた一人である。
「おかしなことを言うものだ・・・」
 と、漠然と思っていた。だが、スピリチュアルな面に接すれば接するほど、実感としてサムシンググレートと言わしめる何かを持ち出さざるを得ないことに、気づかされる。
 これは例えば―――アインシュタイン博士も同様である。

 アインシュタインは、日本の石原純(物理学者)や西田幾多郎(哲学者)などの招きで、1922年に1ヶ月以上もエルザ夫人と日本に滞在していた。各地の神社仏閣などや様々な日本文化に触れて、欧米文化を導入し、富国強兵に励む日本を、
「私は世界各地を回ってきたが、日本ほど自然に調和した国はない。 どうか、日本はヨーロッパの影響を受けないで欲しい」
 とまで述べている。
 アシンシュタインの思考法は、まず直感的に結論を得る。後から、その結論を導けるように理論付けていくという特徴を持っていたという。つまり、彼、アインシュタインは、理屈や理論よりも、サムシンググレートの直感や感性で、ものごとを捉えるタイプの科学者であった。それ故、東洋美術の水墨画を観て、視点が様々に散らばっている相対的視点を持つ絵が、統一的な視点を持つ西洋画と、根本的に異なることを直ぐに感知したという。
 そして、その直感的な感性から、かの有名な
「日本が、いずれ(宇宙の調和をもたらし)世界を救うことになる・・・」
 といった予言メッセージを残しているのである。

 アインシュタインは、ヒットラーから逃れ、米国に亡命したが、
「(亡命者である私は)二度と日本に行くことは叶わない。だが、再び生まれ変わったら、私は日本に行く。私は生まれながらの東洋人である・・・」
 と言っていた。直感的に日本の文化を通して、宇宙の真理を感じ取っていた、といわれている。

 ヒットラーは、「アーリア人こそ世界の支配者となるべき人種であり、劣等人種のユダヤ人は抹殺せねばならぬ」と狂気の主張を実行に移したが、その一方で霊的直観力に優れていたといわれる。
 頭脳に悪影響があるといって、酒もタバコも肉食も控える厳格な生活をしており、少数の「優秀な人種」が「劣等人種」を支配・管理することが、人類の進むべき道であると信じ込んでいた。が、力による支配の夢が破綻しつつあった晩年には、ユダヤ人のみならず、アメリカ、フランス、イギリス、ロシア人などを罵倒している一方で、直感的で秀逸な感覚から、
「そう遠くない将来、世界は少数の支配階級と、多数の支配される階級に分かれ、滅亡への道をひた走ることになろう」
 と、ナチス・ドイツが敗れ去った後の世界情勢を予言している。そして―――世界はその通りになっているようである。

 どういうことかというと―――現在の我々が住むこの地球・人類を、一部の人類・人種がコントロールしようとしていることは、様々な書物に記されているので、ご存知の方も少なくないであろう。
 それは―――
 現在の地球にはおよそ70億人の人間が暮らしている。私の学生時代には、30億人といわれていたが、人類史上最多の人口増加を来たしているのが現在である。
 だが、一部の世界を支配しコントロールしようという意思を持つ彼らは、適正な世界人口は10-20億人としているようである。
 そのため、彼らの意思を反映して、人口増加の大きいアフリカ難民救済事業や伝染性ウイルス撲滅のワクチンの中に、 伝染が蔓延するような細工が意識的に為されているとの噂は耐えない。また、人種間の民族紛争などを裏で操作して増幅させて、間引きさせようという意思も働いている、との話も漏れ伝わってくる。
 巨大裏組織――例えば、ケネディ大統領を狙撃した犯人が、オズワルドの単独犯行であると思っている人は、今やほとんどいない。3方向から同時に打ち込んだ実行犯グループは諸説あっても、その事件に関係した人物が20名以上抹殺されていることは疑いもなく、表舞台に現われない巨大な組織が関与したことは明白で、2039年(当時の関係者が亡くなっていることを想定しての日時)に全ての真実が公表されるといっても、アメリカ国家そのものを動かせるほどの、軍産複合体などの関与は当然と見られている。
 定期的に戦争を起こさないと関連産業は成り立たず、それには兵士に供給するコカコーラの企業などの類まで関連するといわれており、ロックフェラーやロスチャイルドなどのシンジケートが背後には控えている。
 実際には、これらの巨大組織には敵対することはほぼ不可能なほど、世界の金融からマスコミ・政治・経済までの主要な部門を押さえられている。表面には出てこないが、フィットネス関連産業も、その中核はユダヤ系が支配するシンジケートに組み込まれ、実質的に支配されている、と様々な方が指摘している。
 このことは、わが日本においても例外ではなく、紙幣を発行する日銀の背後には、これらユダヤ系の巨大シンジケートが在り、日本国紙幣のデザインにも、ダビデのマークやシナイ山が刷り込まれていることは、多くの方が知っていよう。
 今のままでは全世界的な食料難は明白であり、一部の人種なり人間なりが生き残ればそれで良い、という発想である。つまり、ヒットラーが予見したとおりの世界情勢に、実質的になっているといってよいかもしれない。

 さて、このような世界情勢を予言するかのようなヒットラーであったが、ただ一人で山林に分け入り、戦争末期には自然に触れることを好んで、国を支えるものは
「澄んだ空気と水に、緑あふれる豊かな自然と元気な子供たちである」
 と、述べている。
 それは、一世代前までの日本人が、貧しくとも昔から最も大事にしてきたものでもある。豊かな水に恵まれ、木を切り倒しても、必ず植林をして山の緑を守ってきた。他国では伐採したまま放置することで、洪水・旱魃を招く誘因となり、山河を荒廃せしめてしまった。東南アジアの密林伐採も、日本の経済発展に比例していることから、わが国も、経済大国になるにつれて、自然保護が疎かになってきたといわれている。

      

 さて、
 アインシュタインもヒットラーも、ともに経済大国としての日本ではなく、世界に類を見ない天皇制に在る「本質的な永続的な調和」に極めて興味を抱いていたという。
 ナチのハーケンクロイツは、日の丸の旗を模した中に寺院のマークを変形させたという説があるが、日本の天皇制のような、永続的な象徴を追い求めたものであるとの指摘は肯けよう。
 ここで天皇制を論調するつもりはないが、次のことに触れておきたい。

 ヨーロッパなどを旅すると、キリスト教文化とイスラム教文化の相克の歴史が、各地の文化遺産に刻まれている。唯一絶対的な神の存在を崇める宗教文化は、どうしても排他的になり、征服者は非征服者の神的存在すべてを打ち壊す。歴史も捻じ曲げる。かってイスラム教の大寺院であった聖地は、キリスト教征服者によって、その上にキリスト教文化のシンボルに造りかえられる。中国においても、新しい覇者が生まれると、梵書などすべての文化が否定され、敵対した一族は根絶やしにされる。それが人類の歴史である。
 それにもかかわらず、世界に唯一、古代から今に至るまでの、永続的な存在として在るものが、日本の天皇である。我々が知る神武天皇から始まり、連綿として日本国のシンボルとして存在してきた。
 余談ではあるが、天孫族が天皇となり、それまでのすべての歴史書などを葬り去ったとされている。神武天皇以前の古代史は解明されていないが、神武天皇は250代目あたりの天皇で、それ以前に連綿と続く歴史があったとする竹内文献などが残っていた。文献は偽書かそうでないかは、歴史学者でも意見が分かれているようであるが・・・・。

 わが国に現存する歴史書は『古事記』『日本書紀』とされるが、それ以前にもわが国独自の文献が残っており、その断片的なものしか伝わっていない。
 江戸時代の日本の古代思想の研究者である賀茂真淵は、古事記の研究から日本独自の文化を探すには、「中国の思想哲学の影響を排除しなくてはならない」と本居宣長にその遺志を託している。本居宣長は、『古事記伝』44巻を書き上げたが、古事記も日本書紀も中国文化を反映している漢字で書かれたものである。それ以前の日本独自の思想・文化を反映した書物の多くは、梵書となったと思われる。
 例えば、『おしで』文字で書かれた西暦126年の『ほつまつたゑ』などは、「すめらぎ(天皇)」を中心に、「あめ(宇宙)の法則」にしたがって、素直に「ひと」としての基本を大切にして生きる「みち」が、『ひらがな』の原型となった文字で綴られている。

 さて、権力者が代われば、それまでの権力者は滅亡の道をたどるのが常であるが、すべての歴史上の覇者は、天皇の存続を認めていた。あのマッカーサーでさえ、天皇制を解体すると大変な事態になると悟り、それを存続して世情の安定を図っている。
 ただ唯一、天皇制の本質を喝破して、朝廷の権威をつぶしにかかった人物がいる。それは、織田信長である。信長絶対優位の状況で、
 天皇による元号の廃止―――
 を要求したという。元号、つまり日本における暦の作成は、支配者にとって重要なものとは思われていなかったが、これこそが
「日本本来の、すめらぎ(天皇)の最も重要な役割であり、元号を廃止することは、天皇の本質を失うことになる」
 もので、歴史上ただ一人、織田信長が、このすめらぎの権威の本質に迫ったものである。朝廷にこの要求を突きつけた翌日、明智光秀によって織田信長は本能寺に没した。

 また、アインシュタインは、世界人類を導くものは、「歴史上最も古く、尊い家柄の者でなくてはならない」と、予言メッセージの中で述べている。それは、言うまでもなく日本の天皇家を指している。
 アメリカ社会では科学者として成功すると、高級な車に乗り、大きな屋敷に住み、設備の整った環境で過ごすというステータスを得る。先年、発光ダイオードを発明した研究者が、自分のいた会社を相手に数百億もの訴訟を起こして話題となった。彼は、アメリカの科学者は成功すると、広大な屋敷に住み、まさにアメリカンドリーム実現するが、自分もそうありたいし、そうあるべきである、と主張していた。
 アインシュタインは、大科学者であったにもかかわらず、普段の生活は質素で、靴下もはかずにサンダルで過ごしていた。これを奇行と見る向きもあったようだが、ひと昔前の時代の日本人の生き様と同じであり、日本人が生まれ育ったところを大切にしている心を、アインシュタインは高く評価していたが、このことに通じているように思われてならない。

 また、ヒットラーは、永遠の生命を持つものを追い求めたといわれ、それはドイツ皇帝でもアメリカ大統領でも英王室でもなく、日本の天皇に、本質的な自然と調和した永続的な生命を見出したといわれている。
 ヒットラーは、直感的な予知能力に優れており、幾度も暗殺されかかったが、その難を逃れている。ヒットラーは自殺したことになっているが、血液型などから替え玉説は当初からあり、南米に逃れたとなど、諸説ある。その彼が、直感的な予知能力から、いずれ世界は破滅へと突き進むというが、その破滅から世界を救うのは
 「日本である」
 と、予言メッセージを残していることも、また有名である。

 冒頭紹介したジュリアーノ氏の予知夢は、「人類への警告である」として捉えている。つまり、今のままでは地球が滅亡に瀕してしまいますよ、との警告であり、真摯にそのことを受け止めて、人類一人ひとりが歪んだ波動を出さないように、正しい生活をすることで、地球全体の波動が高まり大災害に見舞われないで済むであろう、という。その警告を無視して、地球規模で低い歪んだ波動を出し続けるのであれば、2043年に世界全体が、文字通り人類滅亡へとひた走ることになってしまう、ということであるようなのだ。
 では、この歪んだ波動を、良好な波動を発するようにするには、我われ日本人はどうあるべきなのだろうか。

(つづく)

平成19年2月20日記