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コラム15

フォトンベルトと混沌の時代その3


 フォトンベルトに焦点を当てて書き綴ってきた本シリーズが、「その3」まで来てしまったが、どうやら今回も完結できそうもない。もう少しご辛抱いただきたいと思う。

 さて、フォトンベルトについて、もう一度まとめておきたい。

すでにフォトンベルに入りつつある
 フォトンベルト突入の時期は数年後に迫っているが、臨界点に達するまでは、共鳴現象が生じないため、特別な変化は感じられない、という。フォトンという光子エネルギー帯に入る時代には、大きな変化が起きると考えられている。精妙な光エネルギーで、我われの細胞すべてが満たされると、意識は高く持ち上げられ、新しい時代へと変換、つまりアセンションする、と多くの方が指摘している。
 2000年にフォトンベルトに太陽が入り、2013年までに太陽系がすっぽりと入るそうである。まとめると、

2012年12月22日フォトンベルトに地球が突入するときが、マヤの暦の最終日と同じである。
1998年5月に地球は確実にフォトンベルトに入り始めており、その影響で地球規模の自然災害などが多発し始めている。
以後断続的に進行しており、12の光の渦に順次入るという。

 問題はここからである。
フォトンベルトに入ると、 地球と人類は3次元から5次元へ次元上昇(アセンション)する。
 という。つまり、
 フォトンベルトの中では、高次元の振動周波数になっており、その領域に振動数の低い物質が突入すると、物質の振動周波数が急速に変換され、未だかつてない大変換が行われる。その大変換を行う事が出来た全ての生命体は、より高次の意識的レベルに覚醒し、宇宙の摂理と調和して生きるようになる、と言われている。
 フォトンは、本質的に宇宙の多次元光エネルギ-であり、精神的な目覚めと成長を促す、触媒の役目を果たすといわれている。

船井幸雄氏も指摘
 少しビジネス書に興味のある方なら、『船井幸雄』を知らない方は、恐らくいないであろう。そう、わが国トップのコンサルティング会社である船井総研の会長である。わが国の一流企業の経営者へのアドバイスは言うに及ばず、毎日全国各地で講演をしながら、その道のスペシャリストとも交流を深めており、膨大な書物を発刊しているので、氏の本は少なからず目にしたことがあるに違いない。この船井氏は、自らを評して
「私は、40年以上もスピリチュアルな目に見えない世界の研究をしてきた。それは仕事上の必要性から・・・ 中略・・・おかげでマスメディアから敬遠されるようになった。」
 ということを、述べている。
 つまり、経営コンサルタントとして、経営者に適切な指導・アドバイスをするために必要とされる『スピリチュアル』な、解りやすく表現すればオカルト的な分野の研究にも携わってきたことから、オカルト的な分析を極度に嫌う傾向のあるマスコミから、黙殺され続けてきたというのである。

 船井氏は、次のように言う。
 「わが国の経営者たちは、最も現実的で先見性があるが、その経営者たちが、『アセンション』に最も興味を持っている」
 船井氏がアセンションについての著書や輪廻転生に関する書物を出すにいたったのは、わが国の経営者の多くが、この問題に深く関心を寄せているからだ、と明言している。経営コンサルタントとしては、一歩間違えれば『異端者』扱いされかねない話題―――本稿のメインテーマである「アセンション(次元変換)」については、明確な立場を表明している。
 船井氏は、『人類と地球のアセンション』(徳間書店)の中で、概ね次のように語っている。重要なところは原文のままでお伝えする。
「いま、まじめに勉強している経営者や有識者は、『早ければ2~3年後、遅くとも 20年後には、地球と人類はアセンションするだろう』という論に興味をもっている。」
「結論は、それらは100パーセントは否定できないということである。・・・私はいまアセンションの確立は、50パーセントはある。しかし、アセンションしてもしなくても本質的にたいした違いはない・・・」
 ということである。

 このように述べている背景には、わが国の大多数の一流企業の経営者の多くが、やはりそれに対して同意ないしは、概ね賛同しているということを、改めて認識しておきたい。
 恐らく―――10年前にこのようなことを大真面目に語っていれば、変人扱いされたかもしれない。何となく心の奥底では同意なり認識なりができ得たとして、堂々と世間に持論を展開することには躊躇せざるをえない状況であったと思う。
  
アセンションとオカルト
 ここで、科学で説明できないオカルトについて述べておきたい。
 『純粋理性批判』などを著した謹厳実直な大哲学者カントは、卓越した科学者であり超能力者であったスエデンボルグについて、「どう思うか?」 と問われたときに、
「オカルトの世界は、今の科学では捉えられないだけであって、決して否定できる世界ではない。ただ、自分は学者だから、科学的アプローチしかできない」
 と、オカルトを容認できる意見を述べている。
 要するに、カントは『認識』と『洞察』という2つの概念に分けて、認識の及ぶ範囲は、理性によって検証可能な結論を引きだせる世界とし、認識の及ばない世界、つまり、オカルト的な洞察の世界は、個人的なもので否定すべきでないとした。
 孔子にしても、「鬼神を敬して、これを遠ざかるは知と謂うべし」と、神霊や霊魂の世界は敬うが、あえて口にはしないという態度をとっていた。

 現代の、科学的な検証可能な認識の及ぶ世界では、我われが当然のように行っている『内蔵機能チェック』や『遠隔操作』などは、明確な説明はできないと思われる。我われは「その波動を感知している」といっても、なぜ距離に関わりなく、地球の裏側にいても可能なのかは、理解され得ない。だが、我われはこの能力を、厳然として当然のこととして行使している。オカルトは否定され得ないのである。
 ノーベル賞も受けた理論物理学者のハイゼンベルク(独)が、現代のカオス理論に通じる不確定性原理を発表したとき、「神はサイコロを振らない」といって、かのアインシュタインは断固としてこの理論を破ろうとしたが、結局破ることができなかった。
 つまり、
 現代科学理論の誤謬や限界が指摘されるのである。我われが存在するこの3 次元世界が、5次元世界にアセンションするということは、まったくの荒唐無稽な話ではなくなってくるのである。科学的には非常識と思われる論も、今では、最先端の量子物理学の世界では、このようなことを理論上可能として受け入れているのである。

 さて、地球に話を戻す。
 この数年で、社会情勢が変化し、世界の指導者たちが―――例えば、ゴア元副大統領などが、
 ――このままでは地球が危ない。
 という危機感を持つようになり、京都議定書に基づき、全人類的な方向で地球環境などにも取り組むようになってきたことは、嬉しい事実である。
 なぜ、地球規模で「このままでは、人類が死滅してしまう」とまで言われるほどの状況になってきているのであろうか。

地球の発する波動が低い
 これについては、オゾン層破壊など環境汚染や砂漠化の問題など、様々なリスクが指摘されているが、
――地球人類の発するマイナス波動(戦争・恨み・憎しみなどの感情エネルギー)が、あまりにも強くなり過ぎている。
 からだ、という見方がある。

 私も、この意見に同意できる気がする。私が子供の頃は、殺人事件などはそれほど多くは起きなかったように思う。たまに殺人事件が報道されると、その大事件が、かなり長く報道され続けていた。吉展ちゃん事件などその典型であったかもしれない。
 昔、吉展ちゃんという小さな子供が誘拐された。日本全国でこの話で沸騰し、ザ・ピーナッツなどは『返しておくれ、今すぐに』などと歌まで唄っていた時代であった。
 が、今や、凶悪な殺人事件のない日の方が珍しいぐらい、日々荒れすさんだ報道が繰り返されている。漫画の世界でも、異常なシーンを描くことで、さらにエスカレートし続けている。次から次へとさらに悲惨な事件が沸き起こってくるので、一つの事件で歌など唄っている状況ではない。今では、凶悪事件も日常感覚の中に埋没しつつある。

 このことは、他人事ではなく、一般的な各個人が発する波動そのものが、間違いなく低くなっていると思われる。問題なのは、例えば『怒り』の感情が極限に達すると、体内には通常の毒薬の数百倍も強い物質が分泌されてしまう。
 乳飲み子を抱えている母親が、嫉妬や妬みの強烈な感情を抱き続けると、母乳の中にこのような物質が分泌されて、乳飲み子の病気や障害をこうむることが、実際にある。
 我われは、病気の大半、痛みの80%までは、「心が引き起こす」ことを知っている。病んだ心の持ち主では、病んだ人生観しか抱けない。現代の競争社会、機械文明の世の中では、この傾向にますます拍車がかかっていくであろう。

 世界をリードする大国アメリカの陰の部分―――貧困層地域の犯罪集団の温床、性犯罪の日常化(女性の3-4割がレイプの経験を持つとまでいわれる)、富める者との大きな格差を生む競争社会での、落伍者の悲惨な実態など、様々な問題が昔から報じられてきた。そして、経済発展に歩調をあわせて、日本は傍観者としての立場から、急激に当事者の立場になってきており、残念ながらアメリカ的な陰の部分が日本に蔓延してきていると思わざるを得ない。我われの発する波動―― すなわち周波数は低いものとなっているに違いない。
 その原因の一つとして、前回触れているが、予知能力に優れていたというヒットラーが予見したように、今や世界は一部の人間に掌握されており、ほんの数パーセントの支配階級と、大多数の非支配者層に分離しつつある。彼らの世界支配の野望は概ね成就した、との見方もある。前回でも触れているが、このあたりは日本人の多くは、私も含めて疎いので、もう一度整理しておきたいと思う。
  

巨大シンジケートが世界を制圧している
 アメリカの10大企業の大半はロックフェラーの掌中にある。ロックフェラー家が管理する財産は1500兆円といわれる。わが国の国家予算80兆円プラス250兆円などは、消し飛んでしまう額だ。GM、フォード、クライスラー、エクソン、IBM、スタンダードオイル、USスチール、ゼネラルエレクトロニック、チェースマンハッタン銀行など、アメリカ国内の主要な企業はもとより、200社以上の多国籍企業を傘下においている。
 このロックフェラーをして、「ただの番頭に過ぎない」といわれるのは、その背後にはロスチャイルド家が控えているからである。
 このユダヤ系の超財閥は、表面には出てこない。彼らは軍産複合体を含めた国家を超えた巨大シンジケートである。欧米各国の大富豪や王侯貴族(英王室も含まれる)らで構成されている。世界の金融を支配し、世界中の金・貴金属、食糧、石油、原子力、マスコミを掌握している。アメリカはもとより、イギリス、フランスなどの通信社、大新聞など、すべては彼らが押さえている。あのカソリックのバチカン宮殿ですら、裏では彼らがコントロールしていると云われる所以である。だから―――世界の富の半分を占める、といわれており、実質的に、世界は彼らに支配されている、といっても過言ではないのである。
 表舞台には、ロスチャイルドは出てこない。ジョージ・ワシントンから始まるアメリカの歴代大統領の多くがフリーメースンであり、フリーメースンが世界の裏社会を制圧しているように、ほぼ全ての大きな金融もマスコミも掌中にしていることから、極力その名がでないようにしている。

 申し添えておくが、我々は、国連は「世界平和を実現する」機関と信じ込んでいるが、言うまでもなく議長国アメリカの意向が強く反映され、その裏ではロシアもイギリスもフランスも、巨大な軍産複合体を統括管理するロスチャイルドに代表されるユダヤを含んだ多国籍シンジケートに 支配されたものである、ということを認識しておかなくてはならない。
 アメリカでは、すでにカード社会となって久しい。現金を持ち歩かず、すべてカードで支払うことが当然のシステムとなっている。わが日本も、ほぼ同じような状況にある。
 これについて、国民一人ひとりの総背番号制にして管理することが、以前から検討されてきた。そこまでやると、すべてのプライバシーが損なわれる、ということから、まだ法的な成立に至っていないが、実状はほぼ大多数の国民の動向は、把握されてしまっている。CIAが登場するような「映画」では、カードを利用した瞬間に、その人間の「居場所」や「住所」「口座番号」「預金額」「購入物の傾向」「服用薬」など、丸裸にされるシステムの中にいるが、あれはフィクションではなく、現実の状況である。

全ての紛争は彼らが操作していた
 軍産複合体を含む多国籍企業からなる巨大シンジケートは、常に紛争を引き起こし、軍事産業を発展させなくてはならない。アメリカでは、軍事産業関連の就業者が、全就業者の実に10%を超えているという。この関係企業が潤うには、『紛争』『戦争』が必要であり、常に世界のどこかの地域で同じ人類が殺し合いをしており、その裏では、兵器・武器を売りつける死の商人が暗躍する。その主役は彼らである。国連のPKOにしても、退役軍人の再雇用先の確保である、との見方もある。すべての事には裏がある、ということを心得ておくことが必要かもしれない。
 例えば、クジラ捕獲反対など、自然を守ることを旗印にしているグリーンピースの代表の実態は、他の食糧を買わせるために、企業から裏金をもらい、広大な邸宅に住みリムジンを乗り回している、といわれる。善意の裏の顔に注意する必要があるし、特に国家レベルになると、地政学からみれば、その人は善人であっても、本質的に国益優先で他国と強調して事に当たるなどの日本人的な思考はない、といってよい。「善意を施せば、善意が自分に還って来る」ことは、地政学的には本質的に期待できないし、期待する方が非常識であるといわれる。このことは、北朝鮮問題を見るだけでも明らかであろう。

 第1次世界大戦以前から、ほぼすべての戦争・紛争は、陰で仕掛ける者と仕掛けられる者がいる、といわれている。日露戦争でも、日本が大国ロシアに勝利したのは、ロスチャイルド家からの軍資金融資が基本であり、ロシアもまた独力で戦争遂行する能力がなく、ロスチャイルドから借金をしている。第二次世界大戦では、日本の軍部はこの融資を断ったことが、致命的な敗北を導いた、と指摘される。
 ともかく、すべての争いの裏には、軍資金を融資して武器を買わせて、巨大な利益を得るシンジケートが存在し、朝鮮戦争、ベトナム戦争、スエズ動乱、イラン・イラク戦争、湾岸戦争、チェチェン動乱、あるいはアフリカ諸国で繰り返される民族戦争、今またイラク戦争と、そのすべては裏で引き起こされたものであることを、我われは認識しておかなくてはなるまい。
 いまだイラクでは紛争が続き、アメリカは次の対イランへの準備を進めている。常に多額な税金を吸い取られ、多くの犠牲を払っているのは、もちろんアメリカ市民だけではない。我々日本人もそれ相当の犠牲を強いられている。いや、多くの他の先進国とて同様である。
 このような世界情勢の中で、常に裏で利潤を吸い取っているのは、裏社会に君臨する軍産複合体で構成される巨大なシンジケートなのである。

魂は支配されない
 だが、いくら武力や金の力で相手を屈服させ得たとしても、魂までは服従させることは絶対に出来ないし、調和する以外には魂を浄化することも出来ないように思われる。いくら巨大なシンジケートが世界を支配しようとしても、地球そのものが浄化の意志を持ってアセンションしようという時代には、魂の波動が高くなくてはならない。
 つまり、
 世界で最も永続的な歴史を持つすめらお(天皇)の基で、世界で類を見ない本質的に調和を愛する我われ日本人の血脈が、他の国々の人と争い、荒んだ魂を浄化できる役割を担うのであれば、我われ日本人一人ひとりがその意志を持つだけで、周囲に良い波動が伝わり、巨大なエネルギーが地球を覆いつくすかもしれないのである。少なくとも、そのような気持ちを持って行動することが、今こそ求められるのかもしれないのである。
 以下、日本人のアイデンティティとアセンションについて、私の勝手な持論を述べさせていただきたい。

(つづく)

平成19年4月記