お遊びコラム 10
「第2回親善ソフトボール大会顛末記」
昨年、ホリコンチームVS若手ティーコンチームが対戦した結果は、『おもしろコラム8』に記したように、回し者戦術に陥ったティーコン大平氏の三振ゲームセットで、10対9の激戦の幕が閉じられた。さて、今年は・・・・・ ティーコンの面々は、よほど昨年の敗戦が悔しかったのか、「再度、チャンスを!」とコトあるごとに訴えていた。「梅雨明けしたら、またやるんですよね!」と、執拗にJHCAに問い続けていた者もいる。 しかし、北の将軍様はノドンを打ち上げ、イスラエルはレバノンを爆撃している世界情勢を鑑みて、「ソフトボールなどやって遊んでいる場合ではない。こうしている間にも難民は増えるし、飢えで死に絶える人もいる。せめて、ティーコンの若手パワーをお国のために役立てる手立てはないのか」って、人類愛に満ち満ちた発言する機会もないまま、ホリコン倶楽部掲示板に管理人イーダンが書き込んだ。 「今年もやるよ。7月28日夕方からナイターで・・・」 宮田親分の反応は早かった。 「(去年はアメリカ行ってたんで参加できなかったが)今年は出るよ!それから、今年もビール1ケース差し入れるよ!」 これにつられたのか、昨年不参加の前田父造は、ジャニア誕生祝も兼ねて参加表明。また、ソフトボールとなるとミズ・ドーム福田嬢が黙っていない。昨年は仕事で不参加だったが、「今年は何とかなりそう」と表明。 昨年ピッチャーの高梨ワンダ嬢は、「プロゴルファーのテストに2位合格。よって参加できましぇん」となり、宇佐美ウサチンの「また、手作りのサラダを食わせて!」の悲痛な叫びにも、青木弁姫様は「だめ。2日後にミス健康美コンテストがあるので、今回は辞退」と不参加を表明していた。大阪アドバンス講習に参加している九州支部の谷口氏は、「(TAKさんは仕事で参加できませんが) 自分は真剣に参加しようと思うとりました。が、嫁が・・・」 いずれは、片井団長率いる福岡勢を中心とする九州チームが、参戦の可能性があるかもしれない。 一方、ティーコンは水面下で慌しい動きを見せていた。バッティングセンターに通いつめて調整を図り、「(夢の中でホームランを)打ちましたので、これは間違いなく実現します!」と、ナポレオンヒル『夢は実現する』法則を自分勝手に持ち出す者がいた。『夢は必ず破れる』というピーターの法則を知らないと見える。 さて、当日。 グランドは夕方5時から借りている。が、ホリコン倶楽部つまみ浅見会長は、昼過ぎに顔を出す。まだ、レンタルの道具(ボールやグラブなど)も届いていない時間である。ベーシック・アカデミーに参加して、押さえ切れない野球への情熱をぶつけることになった。 ドリンク類は、手際よくイーダンが氷を使って冷やしており、球場に運び込む。5時を期してグランドに飛び出すと、まずキャッチボール。私は――― 一切ボールを投げず。昨年、大平氏とキャッチボールして、肩の靭帯をさらに破損して、未だベンチプレスでベーシックレベルに回復しない。ボールはアンダーハンドで返すのみ。が、身体より心がうずく。 「ノックやっから、守って!」 前田若造氏、浅見会長、金坂氏などが守備練習。昨年、活躍した川本氏にマスター・ホリスティックコンディショナーの安田先生が、守備に参加。鉄壁の三遊間コンビを形成する。
浅見会長と私の二人でノックを続けていたが、とにかく疲れる。 「宮田親分交代してー!」 と、何度も叫ぶが、少し練習してビールをがぶ飲みし始めた親分は、無反応。どっかとベンチに腰を下ろして動こうとしない。応援に駆けつけた女性親衛隊とトークショーの展開とあいなる。 想えば・・・・昔のガキ達は、夕方暗くなるまで外で遊び回っていた。大人も子供もキャッチボールをやっていた。クルマも少なかったので、道路で皆キャッチボールを楽しんでいた。道端で、ボールを蹴っている奴など皆無であった。 王・長島と共に人生を歩んできたわれ等にとって、サッカーは『蹴球(しゅうきゅう)』というスポーツがあるという程度の認識しかなかった。故に、野球の上手い奴は生意気であった。私も、その当時生意気であった。その当時の感覚が甦る。気持ちだけは、悪ガキ時代に立ち返ってバットを振り続けた。この球場でリトルリーグを戦った川本氏も安田先生の表情も、ドラゴン岡島氏も金坂氏も、みんな若き日に白球を追った熱き思いの感触を懐かしむようであった。そして、私は・・・・・限界に達した。 まだガキの頃、なんでジジイは動作が遅いんだろうと思っていた。なんでサッとモノが拾えないんだろうと、「あんなジジイには、絶対にならない!」と誓い、ジャイアント馬場が2テンポ遅れて繰り出すチョップやキックに当たりに行くレスラーを大笑いしていた自分が、いよいよ大笑いされる側に立たされていることを、認識させられたのである。よってホリスティックコンディショニングは、ジジい、ババあ・・・じゃない、えーっと、お年寄りの身になって、かつ自尊心を傷つけないように対処しなくては、ならないのである(意味不明)。 5時45分に試合開始となる。試合は、16時50分まで、無制限1本勝負。『 野球を愛する心 』に反しない限りは、自由。ただし、審判は絶対的存在であり、ルールブックである。審判は交互にやるが、神として君臨するのは岩間ッチである。つまり、最後の白黒は岩間ッチ審判が下す。以上の暗黙の了解によって、2006年ダイナミトマッチがスタートする。 試合前の勢ぞろい之図 試合に先立ち、「(昨年と同様に)3-0のハンディ戦。また、(昨年と同様に)ティーコンチームが敗れたら、罰ゲームとして(昨年と同様に)規文嬢のミニスカート姿を披露する(その姿を凝視し続けることが罰ゲーム)。 ホリコンチームが敗れたら、ウサチン○氏が、(ゆるふんで)土俵入りをするので、これまた(いやでも)凝視し続けなければならない、という取り決めを確認して、いよいよ2006年夏ダイナマイトマッチ決戦の火ぶたが切られたのである。 開始前のエール交換之図。 一人整列しない奴が・・・之図 ティーコン先攻で開始。ホリコンチームのピッチャーは、ミズドーム福田嬢。福ちゃんといえば、アドバンス歩行分析で 「おい、北朝鮮の軍隊みたいだぜ!」 っていわれるほど、両手を振らずに歩く。「福ちゃん、ふざけないで!」「ふざけてないわよ!これが私の歩き方なの」 こんな会話が講習中に飛び交った。しかし――― 左腕を前方に振り上げて大きく1回転して繰り出されるボールは、本格的。まともに投げられたら、ナポレオンヒルの成功法則は、木っ端微塵に打ち砕かれる。手加減して投げることになる。 福ちゃん風車投げ之図 昨年のティーコン・ピッチャー森川嬢は、ソフトボール出身で、大量リードを許すとその片鱗を発揮した。誰もまともに打てなくなった。が、今回は急遽欠場。福ちゃん独り舞台の予感が漂う。それに――― ホリコンチームのメンバーが凄い。紹介しよう。 キャッチャー: アームレスラー新沼氏 ファースト: 黄氏 と 田中嬢 セカンド: 金坂氏 ショート: 川本氏 サード: マスター安田氏 ライト: 浅見会長 センター: 前田若造氏 セミ・センター(追加守備) 土黒氏 レフト: 岡島氏 この布陣で、ホリコンチームは初回に怒涛の攻撃を見せる。出るわ打つわで、3-0のハンディも必要ないほどのリードに。ベンチでは余裕が漂い始め、宮田親分は 「わしが出るまでもなかろう」って、どっかと座ったまま、ビールを飲み続ける。宇佐美ウサチ○○氏と、応援に駆けつけた成田嬢中山嬢らと高見の見物。 福ちゃんのピッチングあり、鉄壁の守備陣ありで、明らかに勝敗の行方が見え始めてきた。 イーダンが、ついに選手達に言う。 「これじゃドラマになりません。ハンディの3-0は、無しにしましょう。」 が、浅見会長は、石橋を叩いて、さすって、こねくり回して渡るタイプ。 「いや、もう少し様子を見ましょう・・・」 それには理由があった。 ティーコンの最初のピッチャーは、適度な速さのボールを投げた。だから、パワー派がそろうホリコン軍団は、逆に打ちやすかった。ところが・・・・ 次々とティーコンが繰り出すピッチャーは、やたらにボールが遅い。いや、失速してホームベース上に落ちる。だから、かえって打ちづらい。 途中で首にタオルを巻いて出てきたピッチャー規文嬢には、あまりの遅さに凡打が続いた。 金坂氏も、満塁の場面で、失速の超スローボールを投げられ、フォアボールの押し出し必死の場面となり、イライラが極限に達して、ついには自分の背丈より高いボールをジャンプして打つはめになった。 だが、さすがにホリコンの面々は慣れるのも早い。ファーストの守備についていた黄氏などは、試合中に携帯電話で会話までする始末。ついに 「ハンディ3-0はなし」 の宣言が飛び出すが、福ちゃんのペースはまったく衰えない。 そして―――ティーコンの逆襲ならず、ホリコンチームの返り討ちにあう時刻が刻々と近づきつつあった・・・・ 田中嬢は、元気でグランドを走り回り打ちまわる之図 川本氏は、今年も大活躍之図 マスター安田は、強烈なスイングを披露。 「どれ、もういっちょかっ飛ばすか」之図
以下、懇親会之図
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