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お遊びコラム 2
10月30日夜開催の懇親会無責任レポート
第3期ベーシックセミナー終了後、六本木の協会研修ルームで、会員懇親会が開催された。それまでは六本木の居酒屋での開催であったが、今回参加料一人100円(紙コップその他の代金)で、後は各自が好き勝手に持ち込んで、好き勝手に騒いでもらいましょう、ということであった。そして・・・・好き勝手に騒ぎまくったその日の状況を、ここにご報告したいと思う。
第3期ベーシックセミナー参加者は20名を越えていたが、各自の都合がおありになるので、セミナーからの参加者は女性4人、男性2名の方が、17時半からの懇親会に参加することになった。
当日は計20数名の方が顔を出したが、ふつう週1回のセミナー参加者よりも、顔を合わせる機会が圧倒的に多いアカデミー参加者のパワーが大きい。だが、セミナー参加者の女性軍は、ことのほか大きなパワーを持っていた。後に『群馬の嫁入り騒動』や『千代の蘭大暴れ』を巻き起こす松田嬢が、立役者となった。
当初は第3期セミナー参加者6名に対し、公認ホリスティック・コンディショナーの一人である前田瑞木氏に宇佐美健太郎氏などが、ベッドの上に胡坐をかいて、フロアに車座で座っているみんなを見下ろしていた。
「あんた、どっから来たの? あ、そ!で、どう、セミナーは?」
「はい、頑張りたいと思います、はい」
の構図はいただけない。当協会は、歳(トシ)に関係なく受講順の年功序列制である、ということではない。で、すぐに全員で車座となって適当な自己紹介と相成った。
「高梨カンナでーす。なんたってプロゴルファー。宮里藍が、世界で初めて十代で賞金1億円突破を目指してるけど、腰に来てるんで、トレーナーを探してるの。 だったら、この私がやってやろうと思ったんだけど、なんたって私は現役。ま、いずれはゴルファーのコンディショニングとテクニックの両方同時に指導できる日本初のスペシャリストになるの。だから・・・よろしくネ」
という意味のことを言っていた。
「おいらは、金色に輝くスペシャル・リング28万円をしている日本唯一のパーソナルトレーナーです。え!? 疑ってるの。あんた、仙骨曲げちゃうよ!」
こんなことを、言いそうになった前田瑞木氏。
「あっしは、大久保。ほら、トレーナーの会で会長してる・・・え!知らないの、ボクを。(力ぬけちゃうな)えーっと、あらためまして会長をおおせつかっているティーコンの大久保進哉です。そう、
FNC講習会では、あっしのことを『知らん!』なんて言ったら、蹴りいれますから、男性なら。・・・いやまァ、女性なら云々」
「ワタシはニューヨークで生まれたの。だもんで、理屈に合わないものは、まったく信じないの。軸がぶれるだの何だの、なんかよく解んないのよね――。あ、私ね、私は大谷です。よろしくね」
「この人ね、セミナーの初日から『理屈に合わないから、おかしい!』ってうるさいったらありゃしない。その点、私は下痢をしたのでもう、すっきり。邪気が取れたわ。
さーとことん飲みましょう。そうそう、私ったらね、マッサージやろうと入った今の学校が、マッサージがないので聞いたの。そしたら柔整の学校だったんですって。失礼しちゃうわ。ま、あと半年で卒業だから頑張るけど。
で、さー、私その前は看護婦の学校に行ってたの。その前は、ボイラーの資格取ったり、船舶のディーゼルエンジン動かしたり、イギリスに語学留学もやったし、特技は易学よ。何でも当てちゃうから。
ところで、そこの大きい子、体重何キロ。100キロはあるでしょう。」
と、止まらないのが松田嬢。
「ボクっすか? 体重は三桁ないっすよ。」(宇佐美健太郎氏)
「じゃ、97.5キロ。これで決まり。」(女性軍団一同)
註:後日計測すると、105キロありました。
まだまだ、自己紹介は続く。
「藤内です。」 「椎名です。」 「岡島です」 「森川です」 覚え切れないほどの話が続く。
「自衛隊体育学校で、スポーツ科学を教えている大井です。体育学校だけあってオリンピック級の選手がごろごろしてるので、何人かにアドバイスしてるんですけど、他のコーチが診てるので口を出すわけにはいかんのですが、ホント、軸がぶれてる選手は多い。私に任せりゃ、『オリンピックに行かせてやる!』って言いたくなりますがな」
「宇田川です。私ですね、超高級マンションのフィットネスで一人で治療してるんです。あの有名な女子プロの某美智子なんかも私の掌中にあるワ。ところで、そこの方、群馬県の太田市からいらしゃってるんですってね。素敵ですね。一度、治療院を見学させて頂きたいと思いますけど、よろしいかしら?」
「もちろん、いやです・・・なんてことは、はい、一切ありません。私は浅見。浅見芳典です。もう、感激ですね。で、いつ頃見えられます?」
話がはずんだ。それには理由(わけ)がある。
人の名前と名前を合わせてO リングテストをして、弱化すると相性が良くないが、弱化しなければOK ということから、くだんの松田嬢が
「そこの彼とそこの彼女、来なさい。私が相性を診て進ぜます。」
と言いつつ
「宇田川ちゃんと浅見ちゃんの相性は!」
と言いながら、思いっきり指と指をくっつけるイタズラを披露し、
「相性がよろしゅうございます。結婚しなさい」
とやっていたのである。これに、和(かのう)嬢も参加し、遅れてきた伊東嬢もすっかりのめり込んで、
「私と、松井秀喜はどう?」 「じゃ、私と、ヨン様は?」
「あなたには、ポチが合います」
などと盛り上がったころに、青木嬢が到着。
「私(青木嬢)は、踊りさえあれば、男なんて、いらない!」
この一言で、数人の男性の目の輝きが失せた。だが、直後の言葉で、再び光り輝いたのを、私は見逃さなかった。
「先日韓国に行って、オホホホ。撮ったの。私の美しい肢体を、おほほほ。」
「つ、つまり、ヌードってことですか?」
「おほほほのほ!そうよ。記念に私の類まれな美しいヌードを、写真に納めてもらったの。(でも、あんたなんかに見せないわよ)」
真剣に誰かが言った。
「韓国ではなく、この日本で、それもこの六本木で撮るべきです。美しいものは、みんなで分かち合うべきです。そういうことなら、ボクたちは協力を惜しみません。善は急げだ。そうですよね、飯田さん」
事務局を仕切る飯田紀氏は、やることが早い。
「当たり前です。すぐに撮影準備に入りましょう」
と、さっそく日程調整に入ったという話はない。念のため。
さて、ここに登場する『角界の整体師』宇佐美健太郎氏は、元九重部屋の力士である。しこ名は『千代の蘭』。優勝31回の大横綱千代の富士(九重親方)が名づけ親である。
「お前は、今日から千代の蘭にしろ。千代の蘭(ちよのらん)いいしこ名じゃねエか」
「は、有難うございます!」
ってなことで、しこ名をもらったンす。話は続く。
「ある時親方が、『おい、宇佐美。お前のしこ名は何てンだ?』っていうので、『はい、千代の蘭です』っていったら、
『なにイ(このやろう)、千代の蘭だア、しゃれた名前つけやがって、ふざけるな(このやろう)』だっていわれたんす云々」
とにかく力士時代の話は爆笑もの。夜中に行司に誘われて、先輩後輩の規律が厳しいので逃げるに逃げられす、危うくベットから転がり落ちて難を逃れた話など、次々と裏話が飛び出してきた。
これがやたら気に入ったらしく、松田嬢がそばにぴったりと寄り添って、
「千代の蘭!千代の蘭!」
を連発。ふっとわれに返ると
「私は、亭主が一番好き!!」
と高らかにのたまう。そんな光景を幾度も見せられて、赤提灯チャンコを二人で切り盛りする姿が、その場に居た全員の目に浮かんだはずだ。
「とうちゃん!」
「なんだい、かあちゃん!」
こうして、六本木の夜は更けていきました・・・・。
註:これは「お遊びコラム」です。したがって、内容と実在する人物とは直接関係ないことを、お断りしておきます。
平成16年11月記 矢野 雅知