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お遊びコラム 4

メンタル・ストレスは伝染する。
 当協会の講習に参加すると、多くの方が水晶などのブレスレットをするようになる。ペンダントを離さない方もいるし、ブレスレットを3個も手首につける人も珍しくない。ま、鼻にぶら下げている人は、未だに現れていないが、『魔除け』 『厄除け』 はては 『女難除け』 までと、人それぞれの理由があるのだろう。ようするに、表の理論で言えば、「プラスイオン過剰」に対処するために、そのプロテクトとして、水晶などのブレスレットを身につけているのである。

 この日、元気者のウサケンこと宇佐美健太郎氏は、横綱目前で足踏みしたままの関取が、ふがいない九州場所の成績であることを、仲間から攻め立てられていた。
「何ですかあの成績は! みーンな宇佐美さんの責任ですよ。相変わらず横綱にメンタル・ストレスがあって、こんなんじゃ勝てないでしょう。」
「確かに白鵬は宇佐美さんの言っていたとおり、横綱にも勝ったし、大鵬の32回優勝を破れる逸材でしょうけど、日本人を強くしなくてどうすんですか!」
 本場所が始まると、いつものように攻め立てられる。
「だって・・・」
「だって、じゃありません!」
 そんなこんなで、珍しくウサケンの軸がブレているのでチェックすると、千代@@のメンタル・ストレスに起因することが判明。やはり、トレーナーとして気にかかっているようである。そこで、前田氏自慢のブレスレットを額に置き、そのストレスを28万円也の水晶に吸収してもらったところ、
「あれま!・・・千代@@のメンタル・ストレスが取れたら、軸が修正されちまった・・・」
と、相成ったのである。

 問題は、ここからである。そのウサケンのメンタル・ストレスを十分に吸い込んだブレスレッドを、浅見氏の額に載せると、なんと
「あれま!反応するぜ・・・」
不思議なことに、まるで関係のない千代@@のメンタル・ストレスに、今度は浅見氏が反応してしまうのである。
 額はメンタル・ストレスの反射部位である。と同時に、ヨガでいう第6のチャクラの反応点でもある。どちらがどのように反応するのかは解らない。ただ、現象としてそうなるのである。
 亀田氏は、当初
「男が厄除けに水晶のリングなど・・・・私の哲学にはない。くだらん!」
と言い続けていたが、今では立派な水晶のブレスレットを身につけている。
「こいつだけは、離せない」
と言い切るまでになっている。そのブレスレットを、渡辺由美氏の額に載せてメンタル・ストレスを吸収しようとしたら、
「それだけは、勘弁して!」
と、拒否。
 伝染(うつ)るなんて馬鹿なことはない、といっても、すでに水晶の魔力に染まっている男にとって、余計なものは反応させたくない気持ちを、全身に現していた。

尿管結石へのチャレンジ
 本日は、受講6ヶ月に及ぶ浅見氏の区切りの日でもある。クールの最終章には浅見氏の徹底解析と修正が必要であろうと、あらゆる問題点を見出した。足部から頭蓋までをチェックしたところ、左尿道の結石は自力で流したが、右尿道にはもうひとつの結石が残っている。
 前田、宇佐美、亀田、渡辺の各氏は、すでに内臓異常を感知できるレベルにある。腸骨の上方に結石は厳然として存在する。確かに在る。
「じゃ、これを膀胱まで落として、できれば尿道から搾り出して、みんなで万歳三唱しましょう!」
というチャレンジを設定。浅見氏の体幹部に、4人の気合が響き渡っていく。

 まず、5センチほど下方に移動したことを確認する。さらに骨盤帯に入り込んだ。すると、あっという間に尿管からの反応が消えた。
「あとは膀胱から出すだけだ!」
という言葉には、力が失せていた。疲れているのか、亀田氏がつぶやいた。
「膀胱からは、自力で出してもらいましょう・・・」
ここまでくれば、4,5日で出ると思われる。出たら
「出ました!」
と、浅見氏より報告することになった。それまでは、
「出た?」
「まだ!」
「出た?」
「まだよ!」
「出た?」
「(うるさいなあ)まだだって!」
というメールが飛び交うことになる。出るまで待とうホトトギス・・・じゃん。

                                               平成16年11月記  矢野 雅知