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お遊びコラム 8

   「ダイナマイトソフト大会顛末記」

 
 平成17年7月22日17時30分。決戦の火ぶたは切って落とされた。恐らく・・・このまさしく手に汗握る大試合は、 長く語り継がれていくであろう。それほど凄まじい戦いの場とあいなった。  (編集者注:事実と異なる表現がある場合がありますが、気にしないようお願いいたします。)


(舞台裏あれこれ)
 ホリコン倶楽部を管理するイーダンが、協会事務所から見えるグランドを眺めながら 「いっちょう、野球でもやってうまいビールでも飲みますか?」ってつぶやいたのが、始まりであった。
「で、いつやるの?」
 あっという間にホリコン倶楽部の面々が反応し、「わいは、ピッチャー」「おいらは、4番」 「あたいは、DH!」 各々勝手なコメントを吐き続ける中、一人宮田親分は
「わしも出たいが、ロスに行ってるので、残念ながら参加できん。よって、ビールを差し入れるので、諸君の健闘を祈る!」
そう言い残して、ロスへと飛び立ったのである。
「えらい!立派!」
  ビールの差し入れと聞いて、ホリコン面々が大喜び。全てを仕切るイーダンも、当初はプレー代、野球道具レンタル料、打ち上げ懇親会費の全込セットで2500円としていたのが、参加者数と見計らって 「一人1500円でいけます」 と相成った。

 ダイナマイト・ソフトボール・マッチは、 「ティーコンディションの若手メンバー」 対 「ホリコン倶楽部」 の名誉と意地と罰ゲームを賭けた闘いへと化していった。 いわく
「ティーコンが負けたら、責任とって (飯塚)規文がミニスカートを披露する」 (註:彼女のスカート姿は、20歳の面接以来あのイワマッチでさえ見ていない)
「よし分かった。それじゃホリコン倶楽部が敗れたら、チャクラ嬢のミニスカート姿を拝ましてやろう。ついでに弁姫青木嬢に、ヒモパンの正装で浅草サンバカーニバルの踊りを、 3分間サービスしよう!」
「なら、こっちは佐久間嬢を踊らしちゃうよ!3分間耐えてもらおうじゃねーか!」
 話はどんどんエスカレートしていった。

 ティーコンはほとんどが20代の若手である。張り切っていた。バッティングセンターに通い詰めて、「男をあげる!」 と密かに張り切る奴や、やたら鏡の前でシャドー・ピッチングを繰り返す奴、神社にひたすら祈る奴と、 各人各様でコンディショニングしていたという。
 一方、わがホリコン軍団は・・・というと、
「なんせ、走ったことないかんなア、最近」
「オレ様は打つだけ。走るのは、誰か用意しといて!」
「いざとなりゃア、相手投手の股間に打ち返して云々」
 まったくの無責任発言を、ほとんどの参加予定者が繰り返していたのである。


(決戦準備に突入)
 戦い当日。午前中はアドバンス・アカデミーで、夕方からの決戦に備えて、今や 『ランズ・コンディショニング』 の院長となったウサタンと弁姫青木嬢らに、逆走の名人ハムエッグ飯島嬢の3人が弁当をパクつきながら作戦会議。と思ったら、 懇親会に参加するマスターホリスティック・コンディショナーの安田氏の歓待方法の打ち合わせであった。仕事の都合で参加できないチャクラ嬢に成り代わり、
「安田先生は、このあたくしにまかせといて!」
弁姫のひと言で決着。三人は、野菜サラダ作成のため、買出しへと旅発った。
 一方、イーダンは準備に余念がなく、寿司の仕出し手配からティーコン若手に飲料・氷の運搬手配まで、計画どおりに進めていた。


(いざ戦いへ)
 ホリコン倶楽部の面々が球場に姿を現す前から、ティーコンはシート・ノックを行っていた。大久保会長の激が飛ぶ。
「ショート!何だその構えは! (ケツバット見まわすぞ!)」
「何だそのエラーは!はい、うさぎ跳び10周!」
 すっかり巨人の星になりきっている。 



 一方、わがホリコン軍。
「やばい!ボールが届かない!」 「守備位置?そんなもん、早い者勝ち」「打順?気分の高まった奴から打つの!」「え!?まだ質問あるの?適当にやって!」
 まずいな、こりゃ。私は本能的に察知すると、ティーコンチームにいるレスラー大平氏を呼びつけて、キャッチボール。1球投げるたびに
「分かってるんだろうな!」
 私とウサタンの二人で、呪文のように遠隔操作で 『回し者戦術』 を展開。これこそ、わがホリコンチームに大勝利をもたらす原動力となった。


試合前の作戦会議。ただ一人、缶ビールを飲んでいる奴が・・・之図


(ダイナマイトマッチ開始)
 17時半。予定通りプレーボール。試合は18時50分までの回数無制限一本勝負。選手交代は自由。 何でもあり。ただし、ピッチャーは女性のみ。
「じゃ、5-0でいいね、ハンディは」
「もちろん!いいですとも!」
 元気な返事が返ってくる、と私は思っていた。が、ティーコンチームは、妙に静まりかえる。
「ん!?・・・なら (仕方ない) 3-0で。(これ以上は、譲らないよ)」
「(ヤー公うるさいから、この辺で手を打つか) 分かりました。いいですとも!」
ってェわけで、戦闘開始。

 1回表からティーコンの攻撃は凄まじかった。 弁姫・ハムエッグの一二塁間は、だいじょうぶか。ボールが来ると、野球なんて 「やったことないわ」 という弁姫は、逃げる体勢になりながら
「誰か、捕って―!」
って、叫ぶ始末。だが、ファーストのハムエッグは、捕球がうまく活躍する。
 ティーコン軍は強烈なライナーを連発するが、鉄壁の守備を誇るブラッキー川本と裏番長亀田の三遊間や、大飛球をイージーに捕りまくるドラゴン岡島氏によって、なんとか押さえる。そして攻撃は後攻のホリコン軍。
 ティーコンは、ベンチに女親分の異名をとるサンドウ佐久間はじめ、ウォーターガール田中、Fカップの女王様広渡を温存。投手に森川嬢を配置する。といっても、彼女は大学までソフトボールをやっていた本格派。若手男性軍中心の布陣で、手抜きする気配などまるでない。
 一方、ホリコン・ベンチ。初めからお祭り気分で、ウサタンがビールをがぶ飲みし、すっかり出来上がりつつあった。
 そもそも神聖なるグランドで、主審を務めるイワマッチは缶ビール片手に
「(まるで低いけど) ストライク!」
「ちょ、ちょっとー!」
ティーコン・バッターがクレームでもつけようものなら、
「(主審の私がルールブック) ストライクといったら、ストライク!キミ、年はいくつ?(文句言うなんて、10年早い!)」
 勝利を得るための『先輩風ふかし戦術』を思いっきり展開。


「岩間センセーイ、主審は公平に!」って、お願い之図


ホリコンの攻撃。トップバッターは、逆走ハムエッグ飯島嬢。いきなりサードゴロを打った。皆が一瞬
「サードに向かって走るのか?」 と、思いきや、しっかりとファーストに滑り込みそうな勢いで突進、アウト。
 次は出ました。プロゴルファー・ワンダ。さらに出ました。弁姫青木。ホリコンなでしこ3連発は、残念ながら不発で、チェンジ。

 そして2回にはいるとティーコンの若さが爆発する。樋渡から山本まで面白いように打ちまくる。あっという間に3-0のハンディは、3-4と逆転を食らう。
 ここで、わがホリコンチームの布陣を紹介しよう。ただし、打順は裏番長亀田氏が適当に 「次、高橋」 「その次は、会長」 「うーんと、そん次は・・」って決めたもの。
ピッチャー:ワンダかんな高梨     キャッチャー:レイキ廣瀬  
ファースト:ハムエッグ飯島       セカンド:弁姫青木 
ショート :ブラッキー川本        サード:裏番長亀田
レフト  :ドラゴン岡島         センター :アイビー高橋
ライト  :つまみ浅見 (ヘルシア会長)
ここは控え選手が凄い。
ローズ松田   ミカリン西沢  ヒロイン森  ヘルシー寺内 
ウサタン  管理人イーダン  主審イワマッチ   ヤー公


 試合は一進一退の白熱した展開を見せた。突然ホリコン・ベンチが動いた。
「あたいらは、応援のために来たのよ!だ、か、ら、出ないって、言ったでしょう!!」
「甘い!甘い!あまーい! 全員参加がルール!」
というわけで、「アゴが痛いからダメ!絶対出ない!」 と言い張っていたローズが、「なら、あたしが一発打って来るわ!」 とバッターボックスへ突進する。その気迫で一塁に出ると、「運動クツ履いてないから、だめ!」 とピ-チクパーチクやっていたベンチの三人娘は釣られるように、クツを借りて次々とお出ましになる。
 ヒロイン森は、足が速い。つまみ会長のお膝元から参加のヘルシー寺内も塁を奪う。さらにミカリン西沢もピラティス・スイングで登場。
 こうなりゃ、膝が痛くて 「走れん」 とビールを飲みまくってクダを巻いていたウサテンも登場。ただし、打撃後の走塁を森嬢が勤めて、 当たりそこないながら、猛ダッシュで出塁。ついに得点まで奪うことになった。
 守備でも、ティーコンの猛攻を受け続けるが、一発抜けると大量得点コースになるところを、レフトのドラゴン岡島氏が幾度もファイン・キャッチでしのいできた。そして、ついに、つまみ会長が男を上げる場面が巡ってきた。ライトに高々と上がったフライを背面ダッシュで追う、さらに追う。反転して、見事にキャーッチ、と思ったら、「ポロリ」 と落とす。おまけに腰までひねって泣きが入る。


バッター・ウサタン。代走ヒロイン森が待機之図


ヤー公も打席に立つ之図


ランナー一塁二塁でイワマッチも打席に立つ之図


キャッチャーフライでうずくまる之図      後方は、拍手と万歳之図  
 


 ティーコン軍団は、明らかになめていた。女親分サンドウ佐久間やウォーターガール田中、さらには爆裂Fカップ広渡が凡退しても、
「まだまだ!」
と意に介さない。マネージャー菊池氏がお遊び打法でふざけても
「まだまだ!」
と依然として、意に介さない。だが、わがホリコンチームの脅威の3連打が繋がっていくと、レフト伊藤氏には元野球部キャプテンだけあって、緊張感が漂い始めた。だが、サード大久保氏は、依然としてへらへら笑いながら
「まだまだ!」
とやっている。ついに、この芝公園球場でリトルリーグを戦っていたブラッキー川本氏の一打は、センター頭上をはるかに越える走者一掃のホームラン。裏番長も負けじとランニング・ホームランと続き、10-5と大量リードに変わる。
「まだまだ・・・じゃない!おいおい、何だよ、おいらは大久保。なんたって会長だよ!」
 訳の分からないことを口走りはじめた。試合前、彼の耳元でささやいた。
「会長! お願いだから、本気を出さないで、会長に本気出されると、ボクらはひとたまりもないもの・・・」
 見事に 『ブタの木登り戦術』 が功を奏したのである。さらに、次のような戦略があったのである。


「まだまだ・・・」余裕のあったとき之図 


 とにかくホリコン・ベンチは缶ビールでじゃんじゃん乾杯しよう。ヒットを打つごとにグイッと飲む。酒飲みは多い。それを見て、「奴らティーコンは、つられて飲むはずだ!そこが付け目だ!」 と言っていたら―――ついに途中からサンドウや爆乳Fカップが
「あたしらにも、飲み物ちょうだいな」
とやってきた。そのときイーダンは、予定通り缶ビールを大量に仕込んだのである。ティーコン軍団は、目の前にある飲み物はなくなるまで飲み干さないと気が済まない。アルコールだろうが何だろうが、「最後の一滴まで吸い取る」 というポリシーで生きている。自販機でコーヒーを飲めば、最後は自販機を揺らして、最後の一滴までポトンと落とし込む面々である。
 そして・・・案の定、酔っ払い始めて、走っただけですっかり酔いが回る輩が続出。口数が少なくなってきたところで、わがホリコンチームの怒涛の進撃が始まったのであった。

 お祭りムードのホリコンベンチは
「さーて、罰ゲームは何をしてもらおうかな、そうねエ、会長のフル○○踊りでもやってもらおうかな」
とやっていると、10-5で目が覚めたのか、ティーコンは目の色が変わってきた。ピッチャー森川嬢は、大学までソフトをやっていた本格派、ついに真剣に投げ始める
「速い!」
「速いってゆーか、危ない!」
 なんせ、キャッチャーが後ろに逸らすボールがイワマッチ主審に当たると、バッターの5メートル横に立って審判をやりだす始末。ティーコン若手は
「へい!主審、まともにやれー!」
ってやじろうとしたら、「危なくてやってらんねー」 とジロリとティーコン・ベンチに睨みをきかされ、口ごもった。それでも、ティーコンの反撃は凄まじかった。 あっという間に10-8に迫り、なお満塁。
 バッターの強烈な打球がショートを襲う。
「抜かれた!」
と、思った瞬間、セカンドランナーのレスラー大平氏の足に当たって走者アウトで救われる。
「なんだ、分かってんじゃないか (回し者戦術の効果が出たぞ!)」
 ヤー公とウサタンで目を合わせた。

 ピッチャー森川嬢は依然として手抜きなし。簡単には打たせてもらえなくなる。そして、ついに最終回。ティーコン最後の攻撃となる。
 しぶとい。2アウトながら、ランナー三塁一塁の一打同点。長打が出れば、逆転サヨナラのおいしい場面に、この日3打数3安打のレスラー大平登場。
 完全に狙っている。1球目、もの凄い 『空振り』。
 打てばヒーロー間違いなし。2球目を構えたそのとき―――
「分かってんだろうな!」
 ウサタンの野次が飛ぶ。刹那、もの凄い 『空振り』。
 緊張の場面でボックスをはずし、仕切りなおし。手にぺっとツバを吐きつけて、「今度こそ!(オレがヒーロー)」 と、再びバッターボックスへ。目からメラメラと炎をも燃え立たせたそのとき―――
「分かってんだろうな!」
ヤー公の野次が飛ぶ。一瞬目線が泳いだ刹那、もの凄い 『空振り、三振』。
 ガクっと膝を折ると、しばらく立ち上がることができなかった。

こうして、10対9の僅差でホリコン勝利で幕を閉じた。

 直後、選手勢ぞろいで 「礼!」。これが下記の写真である。ティーコンのメンタルストレスは頂点に達していた。


「ホレ、おまえら!あとで罰ゲームだからな!」イワマッチにダメ押しされる。



ダイナマイト・マッチは、10-9でホリコン倶楽部の勝利。ノーサイド之図
右手後方の女親分は、まだ機嫌が直らず、 ふんぞり返ったままであった。


 こうして、30人を超える懇親会へと突入した。
 なぜか、ウサタンが 「MVPに、オレ様からプレゼントがある」 と宣言。本来は、ホリコンのドラゴン岡島選手の守備が光ったので、「ドラゴンに渡したいが、仕事に行ってしまったので、(オレ様のファンクラブ会長である) 飯島嬢をMVP賞とする」 といって、九重部屋の浴衣生地をプレゼント。

 ハムエッグ飯島嬢――小学生のある日、ランドセルを背負って学校に行き、ランドセルを下ろそうとすると、ない。
「ン! なんで、ランドセルがないの?」
 背負ったつもりで、学校に行っただけのこと。泣きじゃくって家に帰った、という。 三つ子の魂百まで。いまだに道に迷って逆走する。

 逆走っていえば、懇親会が始まっても、安田理事が姿を現さない。JR 田町駅に到着の報は入っていたが、来ない。
「安田ッチなら、私にまかせといて!」
 案内地図は学友ローズが自分で書いたものを渡してある。ついにローズが迎えの途につくが、二人とも行方不明。そして二人は、1時間後にようやく姿を現した。誰れ言うともなく、つぶやきが聞こえてきた。
「もし・・・ハムエッグが迎えに行ってたら・・・捜索願いが必要だったな」



これがMVP賞の浴衣地。 ウサタン・ファンクラブ会長にされてプリプリのハムエッグ飯島嬢。ご機嫌がもどる之図。


 さて、敢闘賞に当たるヤー公賞は、当然 『回し者戦術』 にまんまとはまったレスラー大平に。「(敵の作戦だとは) 分かってたんですが・・・」 と反省の弁。


レスラー大平 「分かってました」 之図  


 懇親会は、無礼講である。安田理事の話に聞き入る者がいるかと思えば、エンジン全開の者もいる。酔っ払ったウサタンが女親分の逆鱗に触れて、ひたすら 「すんません!」 と繰り返していたかと思えば、浅草サンバカーニバル出演の弁姫青木嬢から、
「ティーコンもホリコンも、男性陣はエロティック・コンディショニングと改名なさい!」
といわれるほどの暴れっぷりであった。写真からそれを読み取って欲しいと思います。まずは大盛会の7月懇親会でした。


  
   はじめは、真面目之図        安田ッチを取り囲むホリコンなでしこ


  
    ミカリン挨拶之図          ウサタンの天敵 裏番長挨拶之図


  
天敵裏番長がウサタンをこらしめる之図 安田ッチに群がる女性陣之図


  
イワマッチに群がる女性・・男もいた。   ここにも・・・男がいた。


  
ついでに羽交い絞めする男がいた。    若手に道を説く之図



 もう一度乾杯やらして之図


「エロチックコンディショニングと改名しなさい」 といった本人が大はしゃぎ之図 「この子がいいの!」ローズも大はしゃぎ之図