お遊びコラム 9
「ホリコン倶楽部温泉スキーツアー顛末記」
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韓国でプロカメラマンが撮った弁姫様の花嫁衣裳の写真など、様々なものが納まっている。そのなかに『有名女優写真集』のような見えそうで見えないショットが散りばめてある。会長は、すかさず200万画素の携帯カメラに収めるが、ハレーション起こして判らず。必死になってチャレンジを繰り返す。
深夜に突入すると、イーダンがすでに終了している風呂の偵察に行った。
「イヤー残念、無念! 警報装置があって、中に入れません!」
と、ひどく落ち込んだ声で報告する。ならばというのか、 弁姫様が
「若造君!上半身を脱いでみなさい!」 「ハイ!」
「次!あなた脱ぎなさい!」 「ハイ!」
「次!」 「ハイ!」 「次!」 「ハイ!」
ってことで、立たされたのがこの画像である。
会長は、「女性は全員、浴衣!」 と叫ぶ。それで全員浴衣になって、大笑いしながら撮ったのがこの画像である。
弁姫様が「なら、この私の肩の筋肉を見なさい!」と言いながら、肩を出しつつ、ポーズ。男性陣はすっかり芸術家きどりで、
「いいよ、綺麗だよ!もう少しそこ、下ろそうか」
って言いつつ、 乗り乗りで撮ったのが次のショットである。
帯ヒモ巻いて ランボーのごとく |
「弁姫は凄い。凄い!」と繰り返していたハッシー橋○嬢は、先日100キロを走破するウルトラマラソンをまた完走してきた。「だから、あっちこっちが痛いし、傷もあんから、見せられネーの!」
って言いつつ、
「何で、あたしが肩見せなきゃなんないだよー」
って言いつつ、片肌を脱ぐ。
「何で、あたしがポーズとらなきゃなんないんだよー」
って言いつつ、ベッドの上に上がってポーズ。そこを
「ハッシー、もっと浴衣下ろして!」っていうと、
「何で、あたしが背中見せなきゃなんないんだよー」
って言いつつ、さらに自分でずり下ろす。酔っ払っているので、ふらつきながら
「何であたしが・・・・」って言いつつ撮ったのが、これである。
こうして、さらに夜は更けていきました。( ここから先の出来事はカット)
気がつくと、私とイーダンと、弁姫様にハッシーの4人が依然として飲んでいる。若造氏がダウンし、 会長が続き、ついにワンダ嬢もローズも笑い転げながら部屋を去った。すでに明け方の4時を過ぎている。昔・・・・こんなことがあったな、と思いつつ私もダウンした。
それから3時間もしないうちに、イーダンはすでに動き始めており、「メシ、めし」と騒いでいる。食いっぱぐれるとスキーが出来ないので、朝食バイキングへ。 雪。
まったくよく降る。昨日は快晴であったという。若造氏がひたすら滑る中、初スキーのワンダと2度目の弁姫様を、会長がしっかりと指導をして、歩くだけの滑りから「歩くように滑る」技術を身につけたという。
「最初はどうなるかと思ったよ。リフトに乗ったら、案の定リフトを止めちゃうし(緊急停止)・・・」
と会長は語っていたが、この雪で2日目は大丈夫であろうか、とやや心配された。
ホテルは10時がチェックアウトであるが、会長がフロントで
「私は群馬県スキー連盟の・・・・」とやったらしく、「どうぞお部屋をお使いください」の許可を取ってきた。
この日、ローズは「スキーやると身体によくない!」と断固拒否。元来、身体を動かすよりも、子供を手玉に取ることを得意としている。世界中の聖地を回り、記念の石ころなどを集めている。決して立ち入ることのできないエジプトのスフィンクスでも、地元のガキ共に2ドル渡して
「いいこと!あそこの石をとってくるのよ」
って命じるのである。バチカンではミケランジェロの壁画まで削りかけた・・・という(実際にはやってません。床のかけらを拾い集めたそうです)
ハッシーは「ウルトラの疲れがあって(昨夜の疲れとは、決して言わなかった)」と、これまた滑らず。イーダンは、(昨夜暴れすぎたのでスキーどころじゃない)とは言わずに、「ビール飲んで、温泉に入りたいので」とこれまた滑らず、部屋の窓から皆の滑りを見ていることになった。
余談であるが、イーダンの深酒は有名である。ときどき家に帰ると布団に辿り着く前に頓挫するらしい。すると画家でイラストレーターの奥方が、ズボンを脱ぎかけたまま泥酔するイーダンの太ももに、ひざ下に達する『○ン毛』を描いて遊ぶそうな。翌日知らずにそのまま協会に行って、「何それ?」って言われたことがあるらしい。
ワンダ嬢と弁姫様を従えて、会長は超初級コースでスキー指導者としての本領を発揮していた。
東にスキーの履けない女性あれば、行ってしゃがみ込んで履かせてやり、
西に転んだ女性あれば、行って
「さあ、ボクの手を握りなさい。起こしてあげよう」と微笑みかけ
北に雪まみれになっている女性あれば、行って雪を払いつつ
「冷たい?暖めようか・・・」って優しく語りかける。
そんな会長のような男に・・・・私は、なりたい――なんてことは、決して思わないほど懇切丁寧であった。あそこまで徹底的に指導されたら、いかなる女性でも
「有難う。何でもあなたの言うこと聞いてあげる」
って、心境になるだろうなア、と思われた。
その後、皆で昼食を摂り、お土産を買って新幹線に乗り込んだ。弁姫様、ハッシー嬢、イーダンはさらに大宮下車で居酒屋に繰り込んだ・・・とか。元気である。
私一人が、バイタリティのなさが身にしみた今回のツアー。でも、
「キャー、笑えるー」
って言われなかっただけ、まだましであったか・・・・。
平成18年2月3日記